今までのコンサル経験から言えることは、「いかに業績を改善するか」「組織を活性化するか」というような経営課題に対し、それなりの改善の方向性を導き出すことは比較的たやすいことでした。

さらに、導き出した改善の方向性を経営計画に落とし込むことは、企業と専門家が協力すれば何とか可能となりますが、アクションプランまで落し込み、100%と言わないまでも実行段階まで持っていくことは大変困難です。

私は、この「実行力の弱さ」が、中小企業経営の最も根源的な課題であると、ずっと考えてきました。

コンサルタントは事業・財務調査等を経て経営課題を抽出し、計数計画・アクションプランづくり等を行います。その後PDCAのまわし方を伝えながら、進捗管理のなかで、経営者に気づきを与え、組織運営を改善したり、それぞれの企業風土・段階にあわせたコ―チングを行っていきます。

あまりコンサルタントは明かさないことですが、そもそも、その中小企業における経営課題は、実はほとんどの企業に当てはまる課題なのです。つまり、同じような経営課題が抽出されますので、前述の通り、改善方向性・アクションプラン等を導き出すことも比較的簡単なのです。

想定される経営課題には、定石として改善の方向性も大方定まっているのです。わかり易く言うと、中小企業の経営課題もそれに適した改善具体策も、ある程度のコンサル経験があれば、すぐにわかってしまうのです。

しかし、経営課題やそれに適した改善具体策がわかっても、すぐに実行できないのが経営の難しさです。私は、この前提を踏まえ、いかに実行に結び付けることができるかに焦点を絞り、成果の上がるコンサルを実践したいと常に考えています。

コンサルタント 並木 久門