教科書に乗っていない組織病 | 業務が人に張り付く

業務が人に張り付いているという状況をよく見かけます。
単に業務が標準化されていないとか、引継ぐ人がいないという理由であれば大きな問題ではありません。
しかし深刻になると複雑怪奇で効率性の悪い業務フローが完成し、その人でないと業務が遂行できない状況となってしまう場合があります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
不安定な雇用環境の中、自らの社内での立場を確立しようとするためです。
すなわち業務を複雑化することで会社にとって「居なくてはならない存在」となることが出来るのです。
これは本人が意識してやっている場合と無意識のうちにやっている場合があります。

しかしこれは会社にとっては非常に危険な状態です。
単に業務効率が悪い、後継者を育てにくいといったこともありますが、業務の中身が見えず複雑だということは不正の温床となる可能性があります。

貴社では業務が人に張り付いていませんか。

コンサルタント 有馬 慎一郎