戦略は戦術に従う
詳細は割愛しますが経営学の論争で「戦略は組織に従う」「組織は戦略に従う」という論争があります。卵が先か鶏が先かといった議論です。学術的には重要な論争なのかもしれませんが現場の中小企業にはどうでもいいことです。
学術的な意味での戦略とは外部環境への適応、為替が変化したから生産工場を国内にシフトするだとか大きな戦略のことです。我々が支援している中小企業は外部環境には無力です。そもそも中小企業は外部環境への適応としての戦略は立てることができないのです。
アパレルの小売店があったとしましょう。近隣にSCが出来て競合が多数出店しても逃げることも業態を大きく変えることも出来ません。いま出来る戦術で戦い切るしかありません。
例えばMD、売場改善、販促イベント、接客といった戦術をその会社に合わせ実践していくしかありません。
しかしこの戦術も洗練させ研ぎ澄ましていくことで立派な戦略となります。
すなわちゲリラ戦という戦略です。中小企業はこれで戦うしかありません。
そうした意味で中小企業においては「戦略は戦術に従う」なのです。
LLPアライアンスコンサルティングは戦術から戦略を組み立てることを重視する現場実践型のコンサルタントが多数在籍しています。
コンサルタント 有馬 慎一郎